コーヒーは何時まで?カフェインと上手に付き合う|広島|カフェインレスコーヒー専門店

こんにちは。
デカフェ専門店の店長です。
実は、あのドナルド・トランプ氏が健康のためにアルコールとカフェインを控えているそうです。
その理由は、「睡眠の質を大切にしているから」とのこと。
年齢を重ねると、ぐっすり眠れることのありがたさを実感しますよね。
それにしても、あれだけエネルギッシュな方がカフェインを避けているとは驚きです。
日々のパフォーマンスを高めるために、“休む力”を大事にしているのかもしれません。
さて、
「実際、コーヒーって1日何杯まで飲んでいいの?」
「朝の一杯が欠かせないけど、2杯目っていつがベストタイミング?」
「最近、ファーストフードのコーヒーを飲むと、胃がもたれたり、頭痛がするけど、なんか関係あるの?」
特に40代以降のお客様から、このような質問をいただく機会が増えました。
眠りの浅さや疲れが抜けにくいなど、体の変化を実感しはじめる世代だからこそ、
カフェインの摂り方が気になってくるのかもしれません。
そこで、カフェイン摂取量やコーヒーを飲むタイミングが睡眠や健康にどう影響するのかを、具体的に紹介したいと思います。
“なんとなく飲む”から、“自分に合わせて選ぶ”へ ― カフェイン習慣の見直し

「毎日なんとなく飲んでいるコーヒー。気づけば、朝・昼・夕方と3杯以上飲んでいる…なんてことはありませんか?」
年齢を重ねるとともに、「眠りが浅い」「疲れが抜けにくい」「胃が重たい」など、体の小さな変化を感じる方も増えてきます。
それ、実は“いつもの一杯”に含まれるカフェインの影響かもしれません。
今、求められているのは「やめる」ことではなく、“自分に合ったカフェインの摂り方”を知ること。
飲む時間や量を少し見直すだけで、日中はシャキッと、夜はぐっすりという理想的なリズムを取り戻せるかもしれません。
“なんとなく飲む”から、“自分に合わせて選ぶ”へ。
そんな、賢く心地よいコーヒーとのつきあい方を一緒に探してみませんか?
就寝6時間前がカギ。カフェインは時間帯でコントロールする時代へ

コーヒーを飲む時間の目安は、一般的に就寝の6時間前までが理想とされています。
夕方以降にカフェインを摂ると、眠りが浅くなる原因にも。
カフェインを上手にコントロールすることで、日中はシャキッと、夜はぐっすり。
心と体がよろこぶ、健やかなリズムを整えましょう。
カフェインが気になる時間帯には、カフェインレスを取り入れるのもおすすめです。
あれ?効かない?それ、カフェイン耐性かもしれません

最近、コーヒーを飲んでも「目が覚めた感じがしない」「昔ほどスッキリしない」と思ったことはありませんか?
それ、もしかすると“カフェイン耐性”ができているサインかもしれません。
カフェインは飲み続けるうちに、脳が刺激に慣れてしまいます。私たちの脳内では、眠気を感じさせる「アデノシン」という物質がありますが、
カフェインはこれをブロックして覚醒を保ちます。でも、飲み続けることで脳が“受け皿”を増やし、だんだん効き目が弱まっていくのです。
つまり、以前と同じ量のカフェインでは物足りなくなり、効き目が感じづらくなっていくのです。
これはまるで、最初は1杯で酔っていたお酒が、だんだん2杯、3杯と増えていくのと似た現象。
カフェインも“飲み慣れる”と、一時的に効果を感じづらくなる耐性ができてしまうんですね。
しかも耐性は数日でついてしまうのに、抜けるまでには数日〜1週間ほどかかるとも言われています。その間に、だるさや頭痛などの「離脱症状」が出ることも。
「なんだか最近飲みすぎかも」と思ったら、少しカフェインをお休みして、デカフェに切り替えてみるのもひとつの方法。
カフェインと上手に距離をとることで、また本来の“効き”を感じられるようになるかもしれません。
がんばる毎日に、時々“コーヒーの休息”も取り入れてみてくださいね。
カフェインが体に与える意外な影響

仕事や家事、家族のこと…毎日頑張る中で「ちょっと疲れが抜けにくいな」と感じること、ありませんか?
その原因、実は“いつものコーヒー”に含まれるカフェインかもしれません。
カフェインには集中力を高める働きがありますが、摂りすぎたり、午後遅くに飲むことで眠りの質が下がることも。
カフェインは摂取後4〜6時間体内に残り、年齢とともに代謝もゆっくりになるため、夕方の一杯が夜の寝つきを悪くすることもあります。
またさきほども紹介しましたが、カフェインは脳の「休もう」というサイン(アデノシン)をブロックしてしまうので、気づかないうちに体にムリをかけてしまうことも。
胃もたれや頭痛の原因になることもあります。
文豪ゲーテとカフェインの、知られざるつながり

「時よ止まれ、お前は美しい」
これはゲーテの代表作『ファウスト』の有名な一節ですが、実は彼自身の“知への情熱”が、現代にも続くコーヒー文化の発展に関わっていたことをご存じでしょうか。
1819年、ドイツの化学者フリードリープ・フェルディナント・ルンゲは、ゲーテから「コーヒー豆を分析してみては?」と勧められ、研究を開始。
やがて、世界で初めてカフェインの抽出と単離に成功しました。(←化学の実験でやったことある人もいるかも!?)
“知を追い求めること”がテーマの『ファウスト』のように、日々のコーヒーも、知的好奇心をくすぐる出会いから始まっていたのかもしれません。
文学と科学が交差したこの小さな出来事が、やがて人類の覚醒と集中を支える成分「カフェイン」の発見へとつながったのです。
カフェイン量と体内での代謝

コーヒー1杯の中に、どれくらいのカフェインが含まれているかをご存じでしょうか?
一般的に、ドリップコーヒーには約60〜100mg、紅茶は約30mg、エナジードリンクでは1本あたり80〜150mgほど含まれているとされています(※製品により変動あり)。
このカフェイン、体に入るとすぐに働き始め、30分〜2時間で血中濃度がピークに達します。
そして体内で半分に代謝されるまでに約4〜6時間かかるのが一般的です。
つまり、午後2時に飲んだカフェインは、夜8時時点でもまだ半分以上が体に残っているということになります。
さらに注意したいのが、カフェインの代謝速度には個人差があるという点です。
たとえばお酒と同じように、若い頃はすぐに抜けていたのに、年齢を重ねると翌日に残りやすくなった…という経験はありませんか?
これは体内の代謝酵素の働きが少しずつ落ちてくるため。カフェインでも同じことが起こります。
代謝に関わる「CYP1A2」という酵素の働きは、加齢とともにゆるやかに低下していきます。
その結果、カフェインが体内にとどまる時間が長くなり、夜になっても“覚醒モード”が続いてしまうのです。
さらに、ホルモンバランスの変化、ストレス、睡眠不足、妊娠中なども、カフェインの代謝を遅らせる原因に。
「いつもの一杯」が、思っている以上に体に影響を与えていることもあるのです。
こうした背景から、夕方以降にカフェインを摂ると、就寝時間になってもまだ“覚醒モード”が続いてしまい、
寝つきが悪くなる・眠りが浅くなるといった影響が出やすくなります。
カフェインと薬の意外な関係、知っていますか?

普段何気なく飲んでいるコーヒーやお茶ですが、カフェインが一部の薬と相互作用を起こすことがあるのをご存じでしょうか?
たとえば、風邪薬や鎮痛薬(イブプロフェン・アセトアミノフェン)などにカフェインが配合されていることもあり、
そこにさらにコーヒーを飲むことでカフェインの摂取量が過剰になってしまうケースがあります。動悸や不眠、胃の不快感といった症状が出やすくなることも。
また、抗うつ薬・睡眠導入剤・一部の抗菌薬(シプロフロキサシンなど)は、カフェインの代謝を遅らせる作用があるため、いつも以上にカフェインの刺激を強く感じることもあります。
「いつも通り飲んだのに、なんだか効きすぎた気がする…」そんなときは、薬との相互作用を疑ってみてもよいかもしれません。
一方で、頭痛薬やアレルギー薬の中には、カフェインが薬の効果を高めるように設計されているものもあります。
つまり、カフェインは薬との組み合わせによって、良くも悪くも影響を及ぼす成分。
お薬を服用しているときは、コーヒーやお茶の量を意識して調整することが、体へのやさしさにつながります。
不安なときは、医師や薬剤師に相談を。
まとめ
・カフェインは最低でも「就寝6時間前」までに。
・飲みすぎは“カフェイン耐性”の原因に。
・年齢・体調・薬との相互作用にも注意。
今は、カフェインを自分でコントロールする時代。
だからこそ、時間にしばられず、飲みたいときに、飲みたい量を楽しめるデカフェが頼れる存在に。
朝も昼も夜も、あなたのリズムに寄り添う一杯を。
